ふらいおんとは?about

“社会を翔ける教育の翼”

この言葉をスローガンに掲げる私たちは、無料学習塾からスタートしました。
今では3校舎の運営をしており、より多くの子供たちへ教育機会を届けるため、、拡大している最中です。
また、ITを活用した教育現場への支援も行っており、指導案検索ツールなどを通して、教育現場の負担軽減へ注力しています。
さらに、子供たちの自由な表現を尊重したいという思いから、WaQ!!!という表現活動事業にも取り組んでおり、
子供たちの自由でのびのびとできるような社会の実現に向けて、活動しています。

何を課題としているか?

「NPO法人ふらいおん」は、子供たちの学習環境が、家庭の経済状況に左右され、 子供たちの伸びしろが無駄になっているのではないか?という疑問から、各事業が生まれました。 無料塾事業から始まったこの法人は、「すべての子供たちに教育の機会を与える」という目的のもと、 活動しています。

子供たちが授業を受けている様子/9カット

数字

厚生労働省が2020年に公開した資料によると、2018年における日本の子供の13.5%が相対的貧困状態にあります。 これは日本の子供の7人に1人が貧困状態にあるということです。2013年の学力テストの正答率には、世帯収入に応じて約20%の開きがあります。 これは世帯収入の低い家庭(子供の教育にかけられる金額が低い家庭)は正答率が低い傾向にあることを示しています。この事から、家庭の経済格差が学力の格差を生んでいるとわかります。

「世帯収入(税込年収)」と学力の関係の表

「世帯収入(税込年収)」と学力の関係

課題

勉強する子供 大阪における教育課題の例を紹介します。 大阪市内にはひとり親家庭が4万世帯以上もあり、ひとり親家庭では放課後一人で留守番する子供が多く、家庭での学習機会が十分でないケースが多いです。 大阪市は就学援助を利用している子供の割合が全国的に高く、中学生向けに塾代助成制度があります。この制度を利用している子供の4割弱が「この制度があることによって初めて塾に通うことができた。」と回答しています。しかし、現在小学生向けの公的な塾代助成制度はありません。コロナ禍により学習機会の減少はさらに加速しています。

無料塾の存在

無料塾の様子 経済的に厳しい家庭であっても、無料塾であれば一切の金銭的な負担なく通わせることができます。また、無料塾を活用している利用者の方からの意見として、「小学校一年生の子供に、外で勉強することに慣れておいて欲しい」と言う理由で通わせる方もいることから、様々な役割を果たせるのがわかります。 更に、無料塾は実際に塾として利用する人だけでなく、様々な人にメリットがあるシステムです。例えば、企業と提携しながら行う無料塾の場合、空きスペースの活用やHPにおける企業の宣伝などで双方にメリットがあり、自治体と協力して行う無料塾の場合、地域コミュニティの活性化の点でメリットがあります。 教室運営者や講師は教育実践の場を得られることに加え、ボランティア証明書の発行を依頼することで自身のステータスにできます。 無料塾は、その活動に関わる人の多くに利点がある、画期的なシステムであるといえるでしょう。

学びに向かう力と
人間性等を育成する教育の充実した
社会の実現へ向けて

”学びに向かう力、人間性等を育成する教育の充実”は、これからの時代や、今の子供達にとってとても大切な要素と言えます。この言葉に聞きなじみのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは、学習指導要領の三つの柱のひとつです。 目まぐるしい変化が起こり続ける現代において、学び続ける姿勢は欠かせません。また、これまでもこれからも、人間性というものはどんな場面でも見られてきました。そんな大切な人間性を育める場所をつくる。学びに向かう力と、それを社会に生かそうとする人間性。それらを大切にしながら、NPO法人ふらいおんは、各事業に取り組んでいます。

学習指導要領の三つの柱